3 tree books の新作は、封筒柄のスマートフォンケースです。

切り出した丸や三角や四角のはんこをアレコレ組み合わせて生まれた封筒たちは、同じものがひとつもありません。

わたしは手紙を書くのが小さいころからとても好きなのですが、

書いた手紙を折って封筒に入れて(場合によってはなにかおまけを忍ばせて)、

宛名を書いて、切手を貼って、はんこを捺したりなんかして、そしていよいよ糊やシールで封をする、、、という、

手紙を書きおえてからの “封じ込め過程” においても、どきどき胸が高鳴りつづけます。

というわけで、封筒というものもとても好きです。

なかにどんな手紙が入っているか、知っているのは手紙を書いたわたしと、手紙をうちに秘めて運ぶ封筒氏だけ。

もしかして郵便局で、

「おや、この手紙はすこし重たいから、ひょっとして切手が足りないのじゃないかしら」

と局員さんが首をかしげて秤に彼をのせたとしたら、そこで、

「いいえ、そんなことはありません。無事に切手は足りていますよ」

と胸を張って返答できるのは彼しかおりません。

そのころおそらく手紙を投函し終えた書き手は、のんきに家でクッキーを食べてコーヒーを飲んだりしているでしょうから。

「あら、10円だか2円だか60円だか、新しい切手だか、昔の切手だか、あれこれたくさん貼ってあるからわかりづらかったけれど、たしかに料金は足りていますね、しつれいしつれい」

そう言って局員さんが封筒氏を秤からおろして、仕分け用の青いかごへと移すとき、「よし、大丈夫でしたよ」となかの手紙たちへ小さな声で声をかけます。手紙たちは、それでほっと胸をなでおろして言います。

「封筒さん、あなただって郵便局へ来るのは初めてだっていうのに、なんて立派なのでしょう」

「ふむ、たしかに、わたしだって初めてのことでしたね、ふしぎふしぎ」

 

きっと、たぶん、封筒さんはしっかり者なのだと思いますね。

のんきに家でクッキー食べてコーヒー飲んで、本を読んでいる間に昼寝をしてしまったりする書き手とは違って。

わたしのように封筒のことがとっても好きな方がおられましたら、ぜひ。

 

 


Written by mariko