IKEAのビニル製買い物袋をリュックに入れて、IKEAに白い箱を買い足しに行った。
天井の高くて広大な店内を進みに進むも、わたしの買い足したかった箱は、見当たらなかった。
どのサイズもどこにもなく、そのごく自然な気配の無さから、欠品ではなく廃盤となったことをひとり静かに察した。
シナモンロールとコーヒーで気を取り直し、白い大きめの箱、白いケース、白い小分けの箱、白いハンガーなどを買う。
うちへ帰って広げてみると、IKEAにいたときよりも彼らはひとまわりかふたまわりか大きくなったようだった。