わくわくしたり、しなかったり、というのは、いったい何によるものなのでしょうか。
わたしは、何かはじめてのことをやってみるときに、わくわくしがちなように思います。
何がどんなふうになるのかわからないので、たのしみイースト菌が時間をもこもこ膨らませているのかもしれません。
でもそのうちに、だいたい予想がついてくるようになると、わくわくはしぼみがちになって、時間も心のなかもなんとも静かになってゆくことがあります。
そんなときは、いつもと違うようにやってみて、なにか失敗してみたら、幸運なのかもしれません。
予想の道から好きにはみ出して、また新しく始められるので。(作者)
おむすびクラブ 2017年3月号 / ASA仙川 発行