病み上がりに雨のしとしと降る窓のむこうを眺めていたら、ベランダに薄桃色のちいさな花びらが数枚お越しでした。
そんなに遠いところから来たのではないでしょうけど、強い風はいろんなものを運びますね。
さて、今日は冬の間に生まれたスタンプたちを紹介します。
△深呼吸
書き物のあいまに、深呼吸をしているところです。
わたしの場合、「深呼吸」といえば思い出すのは小学生のときの朝のラジオ体操。
深呼吸は体操の一番最後なので、「はー、今日もなんとか間に合った!」って思いながら、腕を上げたり下げたりしていたように思います。寝坊して途中から混じった朝はあっという間に深呼吸のくだり。さっき来たばかりの道をもう帰ります。明日はちゃんと起きて最初のところから参加しなくっちゃ、とかなんとか思いながら、首からスタンプのカードをぶら下げて。帰り道は青空で、朝顔が咲いていて、蝉もまだせわしなく鳴く前で、少し風が吹いていたりしたらなおさら気持ちが良くて、遅刻のバツの悪さはすぐに忘れてしまうのでした。
家に帰って壁の時計はまだ朝の7時をすこし過ぎたところ。それを確認したときの誇らしい気持ち。
小学生の夏休みじゃなくても、ラジオ体操に行かなくても、ときどき思い出して、深呼吸したいですね。ひとまず空気はあるのだし。
△水槽
突然ですが、「ぷくぷく」とか「すいすい」という言葉も好きです。
こちらの水槽の2匹の方々のことはくわしくは存じ上げませんが、適度な距離感で程よく暮らしているんじゃないでしょうか、たぶん。
色鉛筆で色を塗ってみました。
どうしてなのかはわからないのですが、2018年の1月のある時期、わたしはノートにどんぐりばかり描いていました。夜もどんぐり、昼もどんぐり。
みんな違う帽子をかぶっています。そのどんぐりたちのごく一部にご登場願ってつくったのがこのスタンプです。
急にどんぐりばかり描く数日がふいに訪れてみて思うのは、「ふいに」っておもしろいなあ、次はどんな「ふいに」がやってくるのかなあ、というようなことです。最近一番の「ふいに」は、ふいにひどい風邪を引いたこと。「ふいに」界には無限の「ふいに」たちがいるんですよね。
よろこばしいとしか表現のしようがないのですが、あるとき、家にクッキーがたくさんありました。大好きなクッキーへの想いと、食べ終わってしまうことへのそこはかとないさみしさ(缶にあんなにクッキーが詰まっていたのに!諸行無常)からつくったスタンプです。
スタンプのクッキーは食べられませんが、空っぽになってしまうこともありませんから。
「どんぐりたち」と同じように、こちらもライン上に捺して楽しめます。
今回のスタンプ紹介はこれでおしまいです。
色んな場面で楽しくお使い頂けますように。